急性冠症候群の病理学的分類

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急性冠症候群の病理学的分類は表3のとおりで、1)Q波心筋梗塞2)非Q波心筋梗塞3)不安定狭心症、の3つに分けられる。

【表3】急性冠症候群の病理学的分類

表3

Q波心筋梗塞は冠動脈の血栓形成が過大で内腔を完全閉塞し、心筋が壊死になった病態で、最終的に心電図上異常Qが形成される。非Q波心筋梗塞はいったん閉塞した冠動脈の血栓が流出して早期に再開通し、一部の心筋が壊死になった病態で、最終的に心電図上異常Q波が形成されなかったものである。不安定狭心症は冠動脈の狭窄(不完全閉塞)にとどまり、血栓形成が亜完全閉塞で心筋虚血にとどまり、心筋壊死をのがれた病態である。このように急性心筋梗塞と不安定狭心症は血栓量の紙一重の差で相互に移行しうる。

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福岡記念病院救急科部長。一般社団法人・福岡博多トレーニングセンター(福岡博多TC)理事長。 愛媛県生まれ、1986年愛媛大学医学部医学科卒。日本救急医学会専門医、日本脳神経外科学会専門医、臨床研修指導医。医学部卒業後、最初の約10年間は脳神経外科医、その後の約20年間は救急医(ER型救急医)として勤務し、「ER型救急システム」を構築する。1990年代後半からはBLS・ACLS(心肺停止・呼吸停止・不整脈・急性冠症候群・脳卒中の初期診療)の救急医学教育にも従事。2011年に一般社団法人・福岡博多トレーニングセンターを設立し理事長として現在に至る。主な著書に、『ニッポンER』(海拓舎)、『心肺停止と不整脈』(日経BP)、『ERで役立つ救急症候学』(CBR)などがある。