急性冠症候群の心電図分類

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急性冠症候群の心電図分類は表2のとおりで、1)ST上昇または新規の左脚ブロック2)ST低下・陰性T3)心電図変化がない・診断不能、の3つに分けられる。ST上昇または新規の左脚ブロックが認められれば、急性心筋障害が強く疑われSTEMIである。ST低下・陰性Tが認められれば心筋虚血が疑われ、NSTEMIまたは高リスク不安定狭心症である。心電図変化がない・診断不能の場合はNSTEMIまたは中・低リスク不安定狭心症である。

表2

臨床的分類と心電図分類を総合することにより急性冠症候群の理解が容易になる。急性心筋梗塞のうち、ST上昇を認めるのは約50%、ST低下・陰性T波・脚ブロックを認めるのが約40%、正常心電図を呈するのが約10%である3)。また、不安定狭心症の特徴は、心筋虚血発作時にSTは低下するものの、虚血の寛解に伴いSTは心筋虚血発作前の状態に改善する。

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福岡記念病院救急科部長。一般社団法人・福岡博多トレーニングセンター(福岡博多TC)理事長。 愛媛県生まれ、1986年愛媛大学医学部医学科卒。日本救急医学会専門医、日本脳神経外科学会専門医、臨床研修指導医。医学部卒業後、最初の約10年間は脳神経外科医、その後の約20年間は救急医(ER型救急医)として勤務し、「ER型救急システム」を構築する。1990年代後半からはBLS・ACLS(心肺停止・呼吸停止・不整脈・急性冠症候群・脳卒中の初期診療)の救急医学教育にも従事。2011年に一般社団法人・福岡博多トレーニングセンターを設立し理事長として現在に至る。主な著書に、『ニッポンER』(海拓舎)、『心肺停止と不整脈』(日経BP)、『ERで役立つ救急症候学』(CBR)などがある。